簿記2級 勉強再開

 

簿記の勉強を始めた当初、どうにも体質に合わず、わたくしの頭は強く拒絶しておりました。借り方、貸し方など、理屈よりも「そういうものだから」と覚えなければならない感じにどうにも馴染めず、帳簿の世界に心が溶け込むことができなかったのです。

 

まるで、肌触りの悪い布をまとっているような違和感が常にありました。ですが、3級の仕上げに入る頃には、次第に視界が開けてまいりました。

 

なんて合理的で、なんて整っている学問なのだろうと、まるでスイッチが入ったかのように一気にのめり込みました。スラスラと仕訳が解けるたびに、心が浮き立ち、わたくしは一種の「簿記ハイ」に陥っておりました。

 

簿記界隈でよく見かける「簿記教」に入信したかのようなテンションの方々の気持ちが、ようやくわかった気がいたします。

 

3級に無事合格したあと、すぐさま2級の勉強に入るべきか、深く悩みました。けれど、その頃ちょうど宅建の申し込み締切が迫っており、宅建は年に一度しか試験がございません。

 

いったん簿記から離れてしまうと、再び「簿記ハイ」というスターマリオ状態に戻るには、また相当なやり込みが必要になりそうで、同じようにゾーンに入れる保証はどこにもありません。

 

試験日程と心の勢い、その両方でぐるぐると悩み抜いた末、年に一度の宅建に軌道修正をいたしました。

 

7月から始めた宅建の勉強は、なかなか頭の切り替えがうまくいかず、初めの頃は正直辛うございました。でも、何とかペースをつかみ、最後までやり切り、合格することができました。

 

その後、満を持して簿記2級の勉強に取り組み始め、まずは商業簿記に、次に工業簿記へと進みました。工業簿記はようやく半分くらいまで進んだ頃、思いがけず韓国語を教えてもらえることとなり、一気に心が韓国語へと向いてまいりました。

 

特に試験を受ける予定があったわけではございません。ただ、話せるようになったら素敵だな、聞き取れたらうれしいな、読めたらいいな――そんな軽やかな気持ちで始めたのです。

 

英語に比べて、韓国語はわたくしにとって不思議とスルスルと頭に入ってきて、それがとても楽しく、気づけば毎日手が伸びておりました。

 

今のところ、流暢に話せたり聞き取れたりするわけではございませんが、気長に続けて、数ヶ月後、もしくは一年後くらいに韓国語検定でも受けてみようかしら、などと考えております。

 

さて、そんなこんなで少しお休みしていた簿記の勉強を、改めて再開いたします。2級はやはりボリュームがあり、しかも演習問題にはまだほとんど手をつけておりません。

 

今年中に合格を目指すには、計画的に、かつ楽しみながら進めることが肝要と心得ております。

 

自分のペースを大切にしながら、あの簿記ハイの感覚をもう一度味わえる日を楽しみに、再び歩みを進めてまいります。