
宅建試験1週間前に発熱し、すぐに熱は治まったものの、だるさがずっと続いていました。
起きて勉強する気にもならず、ipadで講義動画を流して横になりながら観るも、すぐに眠りに落ちてしまうくらい体力が落ちていました。
そのうちに咳も出るように。
そんな感じで当日が来てしまいました。
実はこの日試験を受けに行くのを1時間前まで迷っていました。
家族がたまたま休みで、送ってくれるというので、車の中でもまだ迷っていました。
咳が止まらないとまわりも嫌だし、わたくしも迷惑をかけたくないので、最後まで悩みました。
当日に悩む内容がこれだったので、もはや受かるかどうかはどうでもよくなっていました。
試験会場に向かう前に、咳止めの薬を分けて飲みました。
だいたい30分間隔で、1錠づつ。
それから試験会場で1錠。
量を増やすのではなく、消化される時間をずらし効果が長く続くように。
本来はダメな飲み方かもしれませんが、少しでも自分が落ち着くようにしました。
前回のトイレ問題はすっとんで、どうでもよくなり、今回は咳のことだけが気になっていました。
試験会場に向かうにあたって、目標基準みたいなものを作って自分を奮い立たせました。
とりあえず、2時間座って居られたら良し。
最後まで居れたら問題用紙が手に入り来年につなげられる。
もし退席するにしても模試を受けたと思えばよい。
そんな感じです。
前回のような緊張とかはなく、心は穏やかでした。
試験会場に付き着座しただけで、もう達成感みたいなものが湧いてきていました。
1時間前までは受けるのやめようと思っていたのに、試験会場にいるんですから。
わたくしはまとめノートをパラパラと見ていました。
一週間あまり学習できていなかったので、いまさら焦って知識が混濁するのが怖くて、やってる風にページをめくっているだけでした。
みんな何かやっているのに、余裕ある人みたいには見られたくありませんでした。
ほとんどの人がテキストを読んでいましたが、タブレットで学習している人もいました。
そうこうするうちに説明が始まり、問題用紙が配られました。
まだ開けてはいけない段階です。
そろそろかなという時に、遅刻者が入って来ました。
試験管も驚いていて、慌てて問題用紙を渡し、諸注意を伝えていました。
無言で会場がざわつきました。
説明を聞き、準備が整ったと思った時に
「トイレに行ってもいいですか?」
とその男性が尋ねました。
慌ててきて、事前にトイレに行く時間もなかったのかもしれません。
試験管はもう始まるから急いでね!と送り出しました。
試験が始まりました。
わたくしは前回とは違って、宅建業法から始めました。
それから民法に戻りました。
まわりの紙をめくる音も気になりません。
なんてったって、座ってるだけで、今日のわたくしはすごいのですから。
薬も効いているのか、咳も出ません。
まぁまぁ、解けているような感じもいたします。
試験会場は私立高校でした。
校庭から楽器の音、合唱の歌声がかなりの音量で聞こえます。
何かの運動部の声も聞こえます。
試験当日位は部活なしでも良かったんじゃないかと思う位の騒がしさです。
気になる人には嫌でしょう。
わたくしはもう色々諦めてきたので、落ち着いた気持ちでした。
試験会場で周りをきょろきょろすることは出来ないので、推測ですが、前方の中年の男性が咳込んでおりました。
わかる。
仲間だわ。
心の中でエールを送りました。
やっぱり薬が効いているようです。
中年男性は結構ずっと咳をしておりました。
わたくしもそんなに気にしなくても大丈夫だったのかな?とも思いました。
試験も後半に差し掛かった頃だと思います。
遅刻してきた男性が、トイレに行きたいと試験管に言いました。
試験管の方は何か色々指示をして廊下に男性を連れて行きました。
もしかしたらお腹の調子が悪くて、ギリギリで試験会場に来たのかしれない。
そう考えると、やっぱり同士のような気がして心でエールを送りました。
ただ、席を立つのはやっぱり致命的なんじゃないかな?と思いながら。
終了20分前位になると、わたくしも見直しの時間帯に入ります。
マークシートの塗りの甘い部分などを濃くして、見逃しがないかを確認します。
この頃には薬の効果が切れてきたのか、我慢できる程度に咳が出てきそうな感じになりました。
一度咳をしたら、炎症で止まらなくなりそうで、堪えました。
中年男性はまだ時々咳をしていました。
試験が終わり、用紙を出すと『2時間座っている』ミッションがクリア出来たことになりました。
おのずと問題用紙も持ち帰れます。
ここまでくるとすっきりです。
帰り道はなんだか風邪が治ったような気がしていました。
とは言え、結構体力を使っていたので、家に帰ってからはぐったりしていて、解答速報を見る気にはなれませんでした。
前回は今か今かと速報ライブをはしごしていたのに、アーカイブでいいやと思っていました。
『2時間座って試験受ければOK』と思って朝家を出たのに、試験が終わると「受かっているといいな」「受かりたいな」という気持ちに変わっていました。
人間てなんて欲深いんでしょう。
自己採点が終わってからは合格予想点の発表を毎日のように見比べていました。
それ位ギリギリの線上にいました。
受けに行ったかいがあったものです。
前回もギリギリの線上にいましたが、それよりも今回の予想点は高くなっていました。
例年、合格点が上がっていくのは恐怖ですね。
宅建の合格発表は一月後。
待たせ過ぎだと思います。
今どきの受験は翌日には合否が決まっているという世の中で、一カ月は拷問です。
受験後1週間位はやきもきしていましたが、段々それも薄まった頃、合格発表の日がやってきました。
落ちたら通知も何もない、非情な感じの合格発表。
HPにはただただキチキチに詰まった数字が並んでいるだけの簡素な発表です。
あれだけ直前まで受験に行くのを迷っていて、1週間前には勉強できなくなっていたのに、合格できていました。
受けに行って良かった!
心からそう思いました。
ついでに、試験当日の座席の並びを思い出して、遅刻していた男性の番号も探してみました。
トイレに立った場合の合否がどうなっているのか気になっていたのです。
結果、番号はありませんでした。
トイレに立ったことが影響しているのかは分かりませんが、やはり試験中の離席は避けた方が良さそうです。
受かっても、なかなか書類は来ませんでした。
合格通知が来るまではほんとに合格したのか安心できなかったので、せめて、発表当日には来るようにしてもらいたいなと思いました。
既に始めている人も、これから始める人も、体調管理だけは気を付けてください。
ベストコンディションでいることに勝るものはない。